Taklamakan

ぐったりした日常の断片

部屋が汚ければ汚いほど、間接照明はその真価を発揮する



間接照明についてのぼんやりとしたイメージ

 間接照明は、私にとって縁遠いものだった。そもそも実家暮らしでインテリアに凝るということにも限界があるし、なにより部屋が汚い。最近は時間が有り余っているのでリビングだけはどうにか綺麗に保っているつもりだが、それでも体調が悪いときはぐちゃぐちゃにものが散乱する。間接照明といえば、「インテリア上級者が使うもの」という認識だった。しかし、その認識はもはや上書きされ、汚部屋でこそ間接照明を取り入れるべきだと考えるようになった。

間違えて間接照明を買ってしまった

 物撮りのためにデスクライトがほしいと思って、IKEAで照明コーナーを見ていたら、お洒落なスタンドライトを見つけた。「FLOTTILJ(フロティリェ)」という商品名らしい。

FLOTTILJ(フロティリェ)

https://www.ikea.com/jp/ja/p/flottilj-desk-lamp-beige-40552315/

 電球は別売りだけれどそれを含めても2000円でお釣りが来る。そのままライトを購入し意気揚々と家に帰ってみて組み立ててみると、眩しい。あまりにも。ノートに電球を向けると目が痛くなってくるほどビガビガに光っている。さすがにおかしくない?と気づいた私はいろいろググってみた。その結果、「この商品は間接照明である」という結論に至った。たしかに、店頭でいちばん明るくていいなとは思った。しかしそれはこちらが想定している使い方とは別の用途に作られていた。直接照明っぽいデスクライトと同じ棚に並べられていたし、サイズもかなり小さめなので気づかなかった……。というか公式サイトでも「読書や作業をしたいときはライトを下に」と書いてあるが私には眩しすぎた。後述するが、電球の明るさを最小のものに変更してもちょっと厳しい。比較的光を吸収しづらいと言われるブラウン〜黒色の瞳の人間でもこのありさまなので、本国スウェーデンの人々にとってはかなり厳しいのでは?と推測するがどうなのだろう。大きな傷などがなければ返品できるようなので、戻してこようか……と一度は思ったけれど、備え付けの照明を消して間接照明を壁に向けるとかなりいい感じの雰囲気だ。正直、居心地がいい。そこまで値が張るものでもないし、この子と一緒に過ごしてみるのも悪くないかもしれないと考え直した。

間接照明のあるただれた生活

 私はあることに気がついた。間接照明オンリーの部屋なら、散らかっていてもあまり気にならなくなる。なぜなら薄明るいので、物が散乱しているところに目が行きづらくなるのだ。もしかして、部屋が汚ければ汚いほど間接照明は真価を発揮するのではないか? それに、気分が下がってくる夕方にかけて、「電気を付けなければならないのに動けない→完全に暗くなる→寝る」という最悪の流れを防止できる。手元にスイッチがあるのは本当に大きい。それに、憂鬱なはずの時間があたかもリラックスタイムのように脳が認識して、かなり助かる。これから更に日照時間が短くなり、日没も早まるので重宝しそうだ。それはそうときちんと片付けたら片付けたで快適度は上がったので、わざわざ部屋を汚す必要はないです。間接照明ってハードル高い感じがするけど、IKEAのFLOTTILJ(フロティリェ)は実家暮らしでも導入できるサイズ感なのでおすすめ!ただ345lmの電球は六畳一間では眩しすぎたので、後日購入した、いちばん暗いと思われる230lmのものがちょうど良かったです。後者は3個セットでしか売ってないけれど、安いのであまり気にならなかった。ご参考までに。本体が光量調整できないタイプなので、電球が対応していても調整はできない。お気をつけて。

おわりに

 部屋がどんなに散らかっていようが、インテリアに関心がなかろうが、間接照明は誰でも取り入れていいグッズだ。もし何か言ってくる輩がいたら人の生活にケチつけんじゃねえと言って終わりだ。もしもこの記事を見て「間接照明つかってみようかなあ」と思ってくださったのなら、ぜひ一度取り入れてみてほしい。あなたの生活がよりよいものになりますように。